原水の微細な固形物を凝集処理することで浄化装置の負荷軽減
製造業における工業用水は、一般的に水道水や地下水、溜め水を利用しています。
水質確保のために前段に簡易フィルター、後段に精密ろ過膜を用いた浄化装置を使用する例が多く、処理にあたり簡易フィルターが大量消費・廃棄され、工業用水の造水コストや環境に多大な負荷を与えかねません。
前処理に“PSF”を使用することにより、微細な汚れだけでなく、水に溶けている亜鉛、鉛、カドミウム、ヒ素等の有蓋金属類も除去することができ処理負荷が軽減されます。
簡易フィルター及び精密膜の処理負荷が大幅に削減されます。
工場排水など産業廃水中の有害金属類を直接凝集処理が可能
有害金属類の凝集処理には、通常、処理対象物質によって適切なPH調整が必要となるため、凝集剤以外に、PH調整剤や凝集助剤等が必要となり、薬品コストが上がるだけでなく、システムが複雑化・膨大化し、運転管理も難しくなります。
"PSF”は、PH調整が不要で、一剤で簡単且つ迅速に処理が可能です。
実施期間:平成30年9月〜11月
業務内容:蓄熱槽排水処理(亜鉛2.3〜3.2mg/L)
処理方法:PSF凝集沈殿法。
◯処理実績
全排水量約3,000㎥を時間当たり10〜15㎥の高い処理流速で、高い除去効果を得ることができ、処理水は全て排水基準を満たした。