産業廃棄物が出ない 残コン・戻りコン処理

国土交通省総合政策局の調査によると、残コンクリート(以下「残コン」という)・戻りコンクリート(以下「戻りコン」という)の発生量は、出荷量の約1.6%で、全国で製造されるコンクリート1立法メートルに対して、年間150〜200立方メートルにmおよび、看過できない大量の廃棄物を生み出す結果となります。

廃棄処理費が経営を圧迫することだけでなく、環境への影響も大きいため、その削減は大きな課題となっています。

 

“PSF”を残コン・戻りコンの処理に使用することで、骨材を容易に分離・回収が可能です。また、これらの回収骨材を用いて調整したコンクリートでは強度など力学性能の基準を満たしており、再利用が可能です。


生コンミキサーでの処理メリット

  1. 生コンミキサーの戻り生コンにPSFを使用すると、生コンがドラム内に付着せずドラム洗浄やはつり作業も容易になります。
  2. 作業直後に分離させるためドラムを回転させずに生コン工場に戻ることができ、省エネです。
  3. スラッジの保管処理が容易になり、プレス分別した後、固形物は長期保存した後簡単に破砕することが出来、二次製品の材料として再利用することもできます。
  4. 100%再生骨材等として再利用することにより、産廃処理日の削減や骨材等の仕入れコストの削減を図ることができます。

生コンの剥離効果および回収骨材の性能について

  1. “PSF”の適性添加量は、コンクリートの容積に対して水の量を4倍加え、その水の量の1.8%です。。使用により骨材と水が綺麗な状態になります。
  2. 強度(曲げ強度、引張強度)が増します。骨材の表面が綺麗になり、接着剤となるセメントとの吸着力がよくなったことと、アルカリ濃度が高くなり強度が上がったものと考えられます。
  3. 再生骨材で作られたコンクリートの強度は新品より高くなります。

実験動画

生コンミキサー車内を想定し、生コンに水とPSFを投入した後、

スターラーで回転を加え分離状態を再現した。

分離後は水と固形物が容易に分かれた。

また、砂利の表面に付着したセメント分はPSFを添加し攪拌すると

ほんの少しを残して剥離してしまいました。