無機系水処理剤「PSF」

環境配慮・低添加率・驚異的速さで凝集フロックを形成

“PSF”は、PS灰を母体とした

無機系の水処理剤です。

 

<物理化学的性質>

主成分:ペーパースラッジ焼却灰

外観:灰白色粉末

営比重:0.8〜1.0

ph:7.0〜8.0(0.2%水溶液)

 

PS灰(ペーパースラッジ焼却灰)は、ケイ素カルシウム、 アルミニウムなどを主成分とした多孔質材料です。

平均細孔35ナノメータ(nm)、比表面積4㎡/gの無機系吸着材で、消臭剤・化学物質吸着材・保水剤・調湿剤など多岐に渡る用途が期待されています。



特長および安全性について

◯特長

  • 広範囲pH領域(pH3~12)に効果的で、pH調整が不用です。
  • 高濁度の水質に対しても低い添加率で、高い凝集効果を発揮します。
  • 塩素等の酸化剤の使用量の低減が可能です。
  • 水処理装置のパフォーマンスの向上が図れます。
  • 池水・湖水・地下水・産業排水・土壌有害金属類・放射性物等の処理に使用可能です。

◯安全性

ペーパースラッジの焼却灰を主原料とした凝集剤で、ダイオキシン類及びカドミウム等の有害物質は検出されず、排水処理は勿論、中水処理や飲用水の原水の前処理にも安全です。 

 


用途

  •  井戸水の前処理(RO膜・UF膜・MF膜)・・・・フミン質・鉄・マンガン・フッ素・ホウ素・リン等の処理
  •  池水・湖水の前処理・・・・・・・・・・・・・・・・・・アオコの処理
  •  米のとぎ汁の汚濁物質処理・・・・・・・・・・・・リン・COD・BODの処理
  •  アスファルト・コンクリート切削水の処理・・・切削水の再利用・産業廃棄物の減容化
  •  土木工事排水の処理・・・・・・・・・・・・・・・・・産業廃棄物の減容化
  •  コンクリート製品の製造排水の処理・・・・・・生コンミキサー車の洗浄水・砂利再利用

使用方法

  • PSFは、凝集剤・凝集助剤(㏗調整剤等)の代わりに一剤での簡単な処理が可能です。
  • 撹拌1~2分の短時間で、凝集フロックが形成できます。
  • 特に、フミン質(フミン酸、フルボ酸等)含有原水の処理においては、次亜塩素酸ソーダ等の薬品酸化処理の前に、先に凝集処理することにより、高い除去率を得るとともに、塩素酸化により生成されるトリハロメタン等の消毒副生成物の生成を抑制することができます。
  • 添加率は原水の水質によりますが、標準添加率は0.1%~0.5%と低く、高い凝集効果を発揮します。

実験結果

分析機関:株式会社 環境技研